屋根の施工に使用される板金の種類
こちらの板金は軒先水切りという板金です。その名の通り軒先につける板金になります。軒先とは屋根の水下の部位の事を言います。簡単に言うと屋根の一番下のところですね。軒先水切りは雨水を効率良く雨樋の中に落とすようにへの字になっています。水返しが外側と内側になっていますね。外側の水返しは野地面、内側の水返しは水下と向きが決まっています。への字の角の所が野地面になります。軒先から瓦が外に出ていないと雨水が侵入する恐れがあります。スレート瓦のスターターは合わせ位置に軒先水切りの角を合わせると20mm出るように作られています。アスファルトシングル材は自分で測りながら20mm出します。瓦が野地より出ている事により雨水の侵入を防げます。
こちらはケラバ水切り板金です。まずケラバとは切妻屋根の外側の上り部位の事を言います。ケラバ水切り板金をつけることにより野地を雨水から守るのと同時に軒先水切り同様雨水を効率良く雨樋の中に落とす役割を果たしています。板金の垂れが外側です。直角に折れ曲がり一回内側に入ってまた直角に折れ曲がって少し下ってまた直角に折れて伸びていますね。このすこし下ったところに本体が入ります。横に伸びているところが水切りになり雨水を水下に送るようになっています。なので水返しが内側に折られていますね。軒先側は加工して重箱を作るのですが作り方の説明はまた後日ですね。
こちらは棟包み板金です。棟包み板金は大棟や隅棟に使う板金です。大棟とは屋根の頂部の事を言い隅棟とは寄棟屋根の斜めに上っている部位です。棟包み板金はその名の通り棟に被せる板金です。真ん中の折れているところが棟芯になります。棟芯とは野地と野地の真ん中です。両端が角になっているところに下地として貫板を瓦本体に固定します。固定した貫板に棟包み板金の角から下っているところに釘などで固定します。耳の部分は水返しになっていますね。棟包み板金はケラバの取り合いや隅棟から大棟の取り合い等絡む部分が多いため加工しないと納まりません。納めはまた別の機会にでも紹介させていただきます。
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